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アスペルガー症候群の治療

アスペルガー症候群の治療についてですが、アスペルガー症候群という障害は、現在のところケガや風邪などのように完治するモノではないとされています。そのため、薬などでアスペルガー症候群が無くなることはないという認識が一般的です。

しかし、アスペルガー症候群の人でも普通に働いている人は大勢いますし、結婚して幸せに暮らしている人も大勢います。逆に、上手く社会に適応できない人がいるのも事実です。

アスペルガー症候群という障害は、個人差や２次障害を持っている場合も少なくないため、上手く社会に適応している人とそうでない人の違いを一概に説明することは出来ません。しかし、早い段階からアスペルガー症候群であることを認識して、まわりの人達が支援してあげることは、その後の人生を大きく左右することは間違いないと言えます。

例えば、近所の人や学校の先生などにも協力してもらう必要もありますが、一番の支援者となるのは、やはり親御さんになります。そのため、まず必要となるのは、お子さんがアスペルガー症候群であることを知ったのであれば、それまでと同じような教育方法では無理があるということを理解する必要があります。

例えば、

●子供に嫌われているのでは？
●「何故こんなこともできないのか？」と怒りが先立つ
●何かするたびに腹がたって仕方ない
●アスペルガー症候群だとしても簡単にクスリで治るだろう
●「わがまま」「性格の問題」だと判断し、障害を認めない

親御さんがこのような考えのままでは、お子さんは改善しなくても仕方ありません。それでは、何をどうすれば良いのか...ということになりますが、まず必要になるのは「お子さんを理解する」ことです。

お子さんの取った行動が、何をどのように感じた結果の行動だったのかを知れば、怒りが先立つどころか、その行動にも納得できる部分があるハズなのです。

いずれにしても、お子さんを理解することが必要になりますので、親御さんがしなければならないのは、何かあるたびにお子さんと話しをして、お子さんの考えていることを聞くことです。

最初は、何も話してくれないかも知れません。最初は、今までのように怒りが先だってしまうかも知れません。それでも、根気よく話しをするようにする必要があります。そして、お子さんが感じていることを少しでも話してくれるようになれば、それを踏まえて、「そのような言い方をすると、相手はこんな風に感じるんだよ」「そういうとき、相手はこんな風に思っているんだよ」という感じで、アスペルガー症候群のお子さんが苦手とする部分を教えてあげるようにしていくと、まわりの人との接し方を少しずつ覚えていくことが出来ます。

いずれにしても、忍耐と根気は必要になりますが、お子さんが自分の気持ちを話してくれるようになると、お子さんが取った「行動」や「言動」に納得できることが多いことに気付かされるはずです。

お子さんとの対話の方法については、色んな方法があるかとは思いますが、色んな親御さんの体験談なども参考にしながら、お子さんとより良い関係を気付いていくようにして下さい。

小学生アスペルガーのお父さんの体験談 ===>> 小学生アスペルガーの教育方法

アスペルガー症候群のチェックリスト

アスペルガー症候群の障害の有無は、専門医でなければ診断できません。個人差や２次障害などもあるため、素人判断で診断できるモノではないからです。

しかし、専門医に診てもらう前に専門医に診てもらう必要があるのかを確認しておきたいという親御さんは多いかと思われますので、下記にアスペルガー症候群の特徴を紹介します。下記の特徴が全てではありませんが、いくつか該当する場合は専門医へ相談されることをお勧めします。

★アスペルガー症候群チェックリスト　その１★

・他人とのコミュニケーションが上手く取れない
・相手の気持ちが分からない
・会話が噛み合わない
・話しをするときに目をそらす(合わせられない）
・言葉に抑揚がない(単調で一本調子な喋り方)
・想像力が欠如している傾向にある
・形の無いモノに対して極端に理解が乏しい
・運動能力が低い
・手足を使うことが不器用
・モノについての理解はできる
・年齢の割りに大人びた話し方をする
・規則を守ることが得意
・特定のモノに対して異常に興味を示す
・手順にこだわる
・文字、数字、絵を描くことなどで独特な才能を持っている

★アスペルガー症候群チェックリスト　その２★

・まわりの人の心を読めない
・会話が成り立ちにくい
・ごっこ遊びやモノマネが苦手
・間接的な表現が理解できない
・ジェスチャー等の非言語的なコミュニケーションが取れない
・騙されやすい
・年齢相当の友達が出来ない
・喜びや興味を他人と分かち合えない
・特定の物事に強い関心を持つ
・物事をまとめるのが苦手
・整理整頓ができない
・ハサミやお箸を上手く使えない

小学生アスペルガーのお父さんの体験談 ===>> 小学生アスペルガーの教育方法

アスペルガー症候群という自閉症と育児

アスペルガー症候群は、知的障害のない自閉症といわれています。アスペルガー症候群の子供は、知的障害がないために、親や学校の先生なども「少し変わった子供」だと思う程度で、アスペルガー症候群などの障害を持っているとは気付かずに、普通の子供として育てている場合が少なくありません。

しかし、自分の子供がアスペルガー症候群だと気付いていてもいなくても、アスペルガー症候群のお子さんを育てておられる親御さんたちの多くは、同じような悩みを抱えています。

・友達ができない
・何度注意しても聞いてくれない
・かんしゃくを起こすと手がつけられない
・いつもの手順を阻止されるとパニックになる
・手先が不器用
・親を嫌っているのではないかと思うことがある
・話しが噛み合わない
・いつまで経っても簡単なことができない

他にも色々ありますが、何度も何度も同じことを注意しなければならない状態が続くと、親御さんは自分の教育方法が間違っているからではないかと悩んでしまうことになります。いつも声を荒げてイライラしながら子供を怒っていると、育児ノイローゼのようになる人も少なくありません。

従いまして、アスペルガー症候群のお子さんを良い方向に向かわせるということは、当然お子さんのためなのですが、親御さんのためでもあるのです。

自分の子供に合った教育方法を見つけようとして、本などを読んだりする親御さんは多いのですが、実際に色んな本を読んでみてもイマイチよく分からず、結局どの教育方法も自分の子供には当てはまらず悩みが解消されないまま...という場合が少なくありません。

アスペルガー症候群は個人差がある上に、２次障害も併せ持っている場合も少なくありませんから、本などではドンピシャの教育方法を見つけるのは困難かと思われます。

しかし、あなたのお子さんに合った教育方法というモノはあるはずです。
それを本などで探すのではなく、お子さんとの普段の生活の中で探せば、おのずとお子さんに合った教育方法が見つかります。

普段の生活の中で探すと言われてもピンと来ないかも知れませんが、子供の内面を知ることが大切ということです。子供が何をどのように感じたのかを知ることが出来れば、子供の取った行動の意味が見えてきます。そうすれば、子供に理解してもらえる言い方が出来るようになります。

そのためには、子供との対話が必要です。

・今まで、子供が苦手とすることを無理強いしていませんでしたか？
・言うことを聞かない時、頭ごなしに怒っていませんでしたか？
・子供の言うことが理解できず「ハイハイ」と流していませんでしたか？

これでは、子供の内面を見ることは出来ないはずです。ついイラッとしてしまい、スグに怒ることが日常的になっていると、子供を理解してあげようとする余裕はなかったハズです。

とにかく、子供を理解するには子供との対話が必要です。最初から上手くいかないとは思いますが、対話することを心がけていれば子供自身が対応方法を導き出してくれます。

子供の内面を知る方法 ===>> 小学生アスペルガーの教育方法

アスペルガー症候群の診断について

何らかのきっかけで、自分の子供がアスペルガー症候群ではないかと思い始め、様々な本を読んでアスペルガー症候群である可能性を確かめたり、学校の先生からの指摘で、自分の子供がアスペルガー症候群だと判断されることは少なくないようですが、アスペルガー症候群という障害の診断は専門医でなければできません。

そのため、本当にアスペルガー症候群であるかを確認する場合は、素人判断で決めつけないようにして下さい。

いずれにしましても、お子さんにアスペルガー症候群の可能性を感じたということは、普段の生活の中で「おかしい」と感じる何かがあったからではないでしょうか？

例えば、下記のようなことです。

ここで紹介した特徴は、アスペルガー症候群の全ての特徴ではありませんが、いくつか当てはまる項目があったのではないでしょうか？ただ、これらを改善しようとしても、一向に効果がないままであれば、親御さんとしては、子供の教育に関して非常に悩むことになり、ひどい場合は育児ノイローゼのような状態になることさえあります。

あと、難しい専門書などを読んで理解できないままという場合も、情報に埋もれるばかりで頭を悩ますことになります。実際に、そのような親御さんは多くおられます。

そのような親御さんには、実際に小学生アスペルガーを育てた人の話が非常に参考になります。同じ小学生アスペルガーを持つ親目線の話しは、共感できる部分が多く、ほとんどの親御さんがスムーズに理解できるようです。

例えば、小学生アスペルガーを育てているお父さんの体験から生まれた方法があります。そのお父さんは、何度も失敗を繰り返したことで、すべきことを明確にされたのですが、その「すべきこと」は基本的には非常にシンプルです。

ただ、それを見つけるまでには、本やインターネットなどで様々な情報収集をされ、色々と試し続けておられたのですが、お子さんには効果がないままだったようです。

結局、かなりの情報収集をしたにも関わらず「すべきこと」を見つけられず、試行錯誤した結果、教育方法は子供自身が教えてくれるということを発見したのです。「すべきこと」は溢れている情報の中にあるのではなく、アスペルガー症候群の子供と上手く対話することによって、子供自身が教育方法を教えてくれるのです。

今まで、自分の頭の中で解決策を見い出そうとしていた人にとっては、目から鱗が落ちる話しだと思います。あなたは、お子さんと対話できていましたか？一方的に、お子さんを叱るばかりではなかったのではないでしょうか？

当然、対話にはコツが必要ですが、いずれにしましても、お子さんとの対話で、お子さんの内面を知ることが非常に大切なのです。お子さんの内面を知ることが出来れば、必然的に対応方法も見えてくるようになります。

あなたのお子さんも、まわりの人達と上手くコミュニケーションが取れるようになったり、親の話しを素直に聞いてくれたり、今は嫌われているのではないかと思うくらい無愛想だとしても、いずれは明るく振る舞えるようになる可能性は充分にあります。そのためには、お子さんとの対話が大切です。

子育てですから、忍耐なども必要ですが「対話することで、子供の内面を知る」ということを忘れずにいれば、お子さんが色んなことを教えてくれるようになりますよ。

実体験から作り上げられた小学生アスペルガーの教育方法 ===>> 小学生の教育方法

アスペルガー症候群は遺伝する障害？

自分がアスペルガー症候群である場合、自分の子供が遺伝によってアスペルガー症候群になる可能性があるのかを気にされる方は少なくありません。

現在、アスペルガー症候群になる原因は諸説があり、まだ完全に解明されるところまできていません。ただ、親がアスペルガー症候群である場合、子供もアスペルガー症候群であるというパターンはよくあります。

しかし、それだけで遺伝説が成立する訳ではありません。アスペルガー症候群になる原因は分かっていませんが、生まれつきの脳の障害であると言われています。

いずれにしましても、自分がアスペルガー症候群で、生まれた子どもがアスペルガー症候群であったとしても、責任を持って育てようと思われている方は多いですし、実際にそのような状況で子供を育てておられる方も多くいます。

大切なのは、アスペルガー症候群の子供に対する子育てに関して、現在の問題点が何であるかを明確にし、その原因を知ることで結果を出すということです。

そのために「すべきこと」は明白です。それはアスペルガー症候群という障害の有無に関係なく、あなたのお子さんの内面を知るということです。

しかし、教育に関する悩みを解決するために、色んな情報を得ようとされる方は多いのですが、多くの方は下記のような感じでつまづいておられます。あなたも同じではないでしょうか？

・アスペルガー症候群に関する本を読んでも、専門的で難しく理解しにくい。
・本には色んな対処法が紹介されているが、自分の子供には効果が見られない。

そのような親御さんが増えている現状の中で、小学生アスペルガーのお父さんの体験から作り上げられた方法が、親目線で分かり易く実践的であるということでネットで話題となっています。

例えば...、

●かんしゃく・パニックが治らない
●文字が下手
●片付けができない
●会話が上手く伝わらない
●やるべきことを継続できない
●小学校や地域との連携について

これらのことが、専門用語をほとんど使わずに解説されています。

・自分の感情を表現できるようになる
・無愛想だった子供が明るくなる
・親の話を素直にに聞いてくれる
・まわりの人達とコミュニケーションが取れるようになる
・通常学級に通い続けることができる
・社会に出て、一人で生きていけるようになる

これらは、しっかりお子さんの内面を見てあげれば可能なのです。しかし、それが出来るのは、いつもそばにいる親御さんだけです。忍耐や根気は必要ですが、お子さんのために頑張ってあげて下さい。

●アスペルガー症候群の子供を持つお父さんの体験手記 ===>> 実体験から生まれた対応方法